ライフサイクルアセスメント(LCA)とは
ある製品のライフサイクル全体(資源調達→原料生産→製品生産→消費→廃棄・リサイクル)やその一部の段階における環境負荷を
定量的に表す数値のことです。
当社のPET樹脂生産におけるLCA算出においては、廃衣料品または廃ペットボトルの回収からリサイクルPET樹脂を生産するまでと、廃衣料品または廃ペットボトルを焼却してからバージンPET樹脂を生産するまでの各プロセスにおいて、総CO2排出量を比較しています。
PET樹脂生産のLCA
衣料品のリサイクル
当社ケミカルリサイクルでは廃繊維由来原料を100%(糸や生地の生産工程で発生する繊維くず:95%, BRINGで回収された衣料品:5%)
使用しています。
ポリエステル(PET)樹脂1トン製造時のCO2排出量の比較
北九州響灘工場でのPET樹脂製造におけるCO2排出量は、石油由来の原料からの製造と比較して約49%削減できます。
LCA算出におけるバウンダリは上図の通りです。
従来:[衣料品の焼却]+[石油由来のPET樹脂生産]と
当社:[衣料品の回収]+[ケミカルリサイクルによるPET樹脂生産]とを比較しています。
当社の製造プロセスでは回収~リサイクルを何度も循環させることが可能ですが、本LCA算出においては1回の循環を
想定したバウンダリ設定となっております。
*1 当社の技術については、2019 年度に環境省がデロイトトーマツコンサルティングに委託しLCA調査(*2)を実施した。
その結果、石油由来PET樹脂と比較し28%の二酸化炭素削減効果があることが示されている。
*2 デロイト トーマツ コンサルティング合同会社.「令和元年度 ケミカルリサイクルの二酸化炭素削減効果と脱炭素社会システム
としての評価検証委託業務 成果報告書」.令和元年度環境省委託業務. 2020,3.153p
ケミカルリサイクルの二酸化炭素削減効果と脱炭素社会システムとしての評価検証委託業務成果報告書 令和元年度|書誌詳細|国立国会図書館オンライン (ndl.go.jp)
これをもとに当社工場において採用している九州電力(*3)の電源構成を加味すると49%のCO2削減効果となる。
*3 九州電力 当社の電源構成・非化石証書使用状況・CO2排出係数[小売供給分] (kyuden.co.jp)
PET: Polyethylene terephthalate, BHET: Bis(2-Hydroxyethyl)terephthalate, EG: Ethylene Glycol
ペットボトルのリサイクル
環境主張
当社ケミカルリサイクルを用いてグループ会社ペットリファインテクノロジーで生産するPET樹脂は
リサイクル材料含有率72%以上です。
ポリエステル(PET)樹脂1トン製造時のCO2排出量の比較
ペットリファインテクノロジーでのPET樹脂製造におけるCO2排出量は、石油由来の原料からの製造と比較し約47%削減できます。
LCA算出におけるバウンダリは上図の通りです。
従来:[廃PETボトルの焼却]+[石油由来のPET樹脂生産]と
当社:[廃PETボトルの回収]+[ケミカルリサイクルによるPET樹脂生産]とを比較しています。
当社の製造プロセスでは回収~リサイクルを何度も循環させることが可能ですが、本LCA算出においては1回の循環を
想定したバウンダリ設定となっております。
*1 当社の技術については、2019 年度に環境省がデロイトトーマツコンサルティングに委託しLCA調査(*2)を実施した。
その結果、石油由来PET樹脂と比較し45%の二酸化炭素削減効果があることが示されている。
*2 デロイト トーマツ コンサルティング合同会社.「令和元年度 ケミカルリサイクルの二酸化炭素削減効果と脱炭素社会システム
としての評価検証委託業務 成果報告書」.令和元年度環境省委託業務. 2020,3.153p
ケミカルリサイクルの二酸化炭素削減効果と脱炭素社会システムとしての評価検証委託業務成果報告書 令和元年度|書誌詳細|国立国会図書館オンライン (ndl.go.jp)
これをもとに当社工場において採用している東京電力(*3)の電源構成を加味すると47%のCO2削減効果となる。
*3 https://www.tepco.co.jp/ep/power_supply/2019.html
PET: Polyethylene terephthalate, BHET: Bis(2-hydroxyethyl)terephthalate, EG: Ethylene glycol, TPA: Terephthalic acid, IPA: Isopthalic acid